Bluetoothヘッドセット、ここ数年でかなり普及してきています。
2016年のiPhone7を皮切りに、イヤホンジャックが廃止されたスマホが普及し始めた頃から並行してBluetoothヘッドセット側も広まってきていますね。
自分は、2016年くらいからIngressというスマホゲーで使い始めましたが、そのころはIngressプレイヤー以外で使ってる人は珍しかったのを覚えています。
※主観です
現在では、多くのメーカーがBluetoothヘッドセットを売っているので、バリエーションが増えてきたぶん選択肢が広がってきていますね。
逆にいえば、Bluetoothヘッドセットに初めて手を出す人にとっては何を選べば良いかわからない、という状況です。
実際に、私も最新のBluetoothヘッドセットについては製品知識が薄いですw
そんなわけで、私の勉強も兼ねて、最近のBluetoothヘッドセットのトレンド、購入時の検討ポイント、利用用途別に最適と考えられる機種を考えてみました。
「御託は良いから早く選びかたを知りたい」という方は、こちらへどうぞ。
コンテンツ
最近のBluetoothヘッドセットのトレンド
まずはBluetoothヘッドセットの最近のトレンドを見てみます。
若干主観も入ってるますが、そこはご愛嬌です。
完全ワイヤレス
ヘッドセット本体は左右で完全分離し、専用ケースで充電するタイプのヘッドセットです。
使わないときの本体出し入れは手間ですが、充電ケースを利用することで本体の弱点であるバッテリー保持時間の弱点を上手く補完できています。
デメリットは、誤って本体を失くさないように注意、くらいでしょうか。
2016年に出てきたApple AirPodsを皮切りに、このタイプが一気に広がってきたと考えます。
個人に合わせた音質
個人に合わせた音質なんてアプリ側で手動で設定すれば良い、とツッコミを受けそうですが、
最近は手動ではなく、自動(半分自動)でアジャストしてくれる機能が出てき始めています。
こういった機能は今はまだまだ少ないですが、今後類似機能を多くのメーカーが搭載してくるのではないかと思います。
特に音質にこだわるメーカーは力入れてきそうですね。
Jabra のMySound
CES2020で発表されましたが、Jabraのイヤホン/ヘッドホンアプリが2020年前半にアップデートを予定しています。
そのアップデートの目玉機能が「MySound」という機能。
具体的には、イヤホンとアプリを使って聴覚テストをすることで、自分の耳に最適な音を鳴らしてくれるという機能です。。
ただし、機種は限定されていて、Elite 75t、Active75t、45h で対応予定とのことです。
実際にGIZMODOさんの以下記事で紹介されてるから、気になったらこちらも見てみてください。
YAMAHAのリスニングケア
YAMAHAはヘッドセットは出しておりませんが、Bluetoothイヤホンに利用者に適した音質を実現できる「リスニングケア」という機能がありますね。
Nuraのパーソナライズドサウンド
こちらは、オーストラリアのスタートアップ企業「Nura」が開発したNuraphoneに搭載されている機能。
JabraのMysoundとはまた違ったアプローチで聴覚テストして、個人に合った音質を提供してくれます。
Nuraphoneのもう一つの特徴が、パーソナライズ機能です。ようするにイコライザー機能なのですが、内耳で発生する耳音響放射(OAE)を測定することで、その人特有の音の聞こえ方がわかるのだとか。これにあわせて、音響を調整し、その人に合った音響プロファイルを作成します。
Bluetooth 5.0 対応
Bluetoothのバージョンなんて、普通の人はそんな気にしないという声が聞こえてきます。
正論ではありますが、Bluetoothヘッドセット絡みでバージョン4.2からのアップデートとして注目できる点が1点あります。
通信距離が長くなった
従来、最長100mの通信距離だったのが、400mまで伸びました。
元々でも結構長いなと思われますが、実はこの100m、400mという数字は、壁とか遮蔽物のない見通しの良い環境での数値なので注意です。
実際の環境は何らかの遮蔽物がある場合がほとんどなので、この通信距離の半分も無いと見ておいたほうが良いですね。
方向性は違いますが、インターネット回線の「最大○Gbps」が実際には数百Mbpsしか出ないのと同じイメージです。
Bluetoothヘッドセット購入時の注目ポイント
ここからは、Bluetoothヘッドセット購入検討時に考慮すべき注目機能を紹介します。
ノイズキャンセリング
こちら側の音声にノイズを乗せない
こちら側の音声にノイズが入るのを防ぐ機能です。
ノイズの種類も以下のような例がありますが、相手にはこれらをかき消し自分の声をクリアに伝えることができます。
- 室内での反響音
- 屋外での風切り音
- 屋外での数多くの雑音
私の場合、室内の反響音が酷く、Plantronics Explorer 500 で通話の相手から「仕事中に風呂場にでもいるのか?」と言われたことがあります。
ノイズキャンセリング機能も、製品の価格帯によってピンキリなので、注意が必要です。
外部音取り込みON/OFF
特にカナル型(密閉型)の場合、外部音が入りづらいです。
そんな時は外部音取り込み機能を有効化することで、ヘッドセットを着けたままでも目の前の人と話をすることができます。
片耳タイプ/完全ワイヤレスタイプ
主な選択肢としては、あからさまに「ヘッドセットです」を主張する片耳タイプ、小型で目立たない完全ワイヤレスがあるかと思います。
※他にもタイプはありますが、代表的と考える2タイプをピックアップしています
片耳タイプ
マイクが目立つ製品が多く、「ヘッドセットです」を主張できるが故に、屋外でスマホを持たず電話していても「電話中ですよ」というのが一目でわかりますね。
物理的に目立ってしまうのが許容できるのであれば、選定対象として検討できるでしょう。
両耳タイプ
今のトレンドですね。
小型なので、目立たないのが大きなメリットです。
ただし、ヘッドセットが目立たないが故に、通話中にスマホを持ってなければ「誰と話をしてるの?」という目で見られるリスクも考えられます。
曲戻り/曲送りボタンの有無
音楽を聞く用途がある場合は、曲戻り/曲送りボタンがあると便利です。
特に運動中には、曲戻りや曲送りのためにわざわざスマホを取り出すわけにもいかないですしね。
発信/応答ボタンの有無
発信/応答ボタンが付いていると、スマホに触ることなく通話ができます。
安価な製品だとこのボタンが付いておらず不便に感じることもありますので、多少高くてもこのボタンは付いているものを選んでおきたいですね。
ちなみにiPhoneの場合は、着信時に電話登録済みの発信者を音声通知できる機能があります。
つまりは、机上やカバンの中のiPhoneを見ることなく発信者を把握して電話できるわけで、非常に便利です。
用途別Bluetoothヘッドセットの選び方
では、これまでのポイントから、各用途に対応したBluetoothヘッドセットの選び方を考えてみます。
また、各用途に適切なヘッドセットの例もそれぞれまとめてみます。
なお、ヘッドセットの例は妥協なしで選定しているので、全体的に高額(最低10,000円以上)になります。
廉価版の例は、また別の機会にでも紹介してみます。
ビジネス用途 (主に外出が多い人)
外出が多いビジネスマンは、外でも電話することが多いですね。
そして、外では色々とノイズが入ってきます。
また、完全ワイヤレス型で電話中に「誰と話しているの?」と思われるのも出来れば避けたいです。
さらには、次の打ち合わせに急いで歩いているときに、わざわざスマホを取り出すのも手間です。
これらを考慮すると、選定ポイントは以下のようになるかと思います。
- ノイズキャンセリング
- 片耳タイプ
- 発信/応答ボタンあり
適切なヘッドセットの例
ビジネス用途 (主に内勤の人)
内勤の方は、基本的にオフィス勤務なので外出が多い方と比較するとノイズキャンセリングの必要性は薄くなるでしょう。
ただし、オフィス内が反響音が大きい場合は、その対策としてノイズキャンセリングがあった方が良いです。
オフィス内であれば内線での通話や社内のメンバとコミュニケーションをとる場合が多いので、外部音取り込み機能があるタイプを選ぶのもベターです。
また、机上のスマホとはいえ手を伸ばしたくない方は、発信/応答ボタンを搭載するタイプが良いです。
- ノイズキャンセリング (反響が大きいオフィス)
- 外部音取り込み機能がある
- 片耳タイプ
- 発信/応答ボタンあり
適切なヘッドセットの例
音楽鑑賞 (通勤・通学、運動用)
電車・バス通勤/通学の方の場合、ノイズキャンセリングは必須ですね。
また、外部音は取り入れたくないので両耳タイプの完全ワイヤレスが良いでしょう。
そして、曲戻り/曲送りのために、都度スマホをポケットから取り出すのも手間ですね。
- ノイズキャンセリング
- 完全ワイヤレス
- 曲戻り/曲送りボタンあり
適切なヘッドセットの例
終わりに
そんなわけで、Bluetoothヘッドセットの選び方について考えてみました。
私のみならず、多くのサイトがBluetoothヘッドセットについて書いています。
他のサイトも参考にしながら、自分にあったBluetoothヘッドセットを選んでみてください。