※当記事にはプロモーションが含まれます。
当記事は旧記事となり、一部誤った情報が含まれております。
大幅に書き直したので、以下の新記事をご参照ください。
以前の記事で、家を買うという話をサラッと書きましたが、その中で家のネットワーク(LAN)について色々検討している部分があります。
私の職業柄、ということもありますが、無駄に損しないことを目的に色々と書き留めてみました。
コンテンツ
個人利用でカテゴリー7、カテゴリー8のLANケーブルは不要
結論から書くと、自宅などの個人利用で、カテゴリー7(Cat7)、カテゴリー8(Cat8)準拠を謳っているLANケーブルは不要です。
Cat7が対応の通信速度10Gbpsに、個人向け機器はほぼ未対応
Cat7のLANケーブルはは規格上 10Gbps (10GBASE-T) の通信速度に対応していますが、個人向けのネットワーク機器(無線LANルータ、スイッチングハブ、PC端末など)で 10Gbps に対応したものはほぼ無いと言えます。
強いて言えば、私が把握している範囲では iMac Pro、Mac mini (2018)くらいです。
※iMac Pro、Mac mini (2018)上位モデルが個人向けと言えるかはさておき…
ちなみに、個人向けの普及帯としては、1Gbpsや100Mbpsが一般的です。
また、Cat8の場合は10Gbpsに加え、40Gbpsに対応していますが、40Gbpsに至っては企業向けのネットワークにすら普及していない状況です。
10Gbps対応のLANケーブルは宝の持ち腐れ
bps単位で書かれてもイメージしづらいので、水道とホースで例えてみます。
水道が毎分1リットルの、ホースが1分間に10リットルの水を流せるとします。
そうすると、ホースは1分間9リットル流せる余力がありますが、その9リットル分を活用できません。
つまりは、無駄にオーバースペックになってしまうわけです。
2.5Gbps(2.5GBASE-T)、5Gbps(5GBASE-T)の出現
最近、企業ネットワークでは、従来のカテゴリー5eやカテゴリー6のLANケーブルで2.5Gbps、5Gbpsの速度を実現しようとする動きが出てきています。
利用用途として速度1G超えの無線規格に対応するため、という背景はありますが、従来のLANケーブルで安価に通信速度(帯域)を拡張できるというメリットがあります。
そういった面を考えると、今後の家庭向け無線LANルータでは10Gbpsよりも2.5Gbps、5Gbpsが先に普及しそうな気はしています。
個人利用であればカテゴリー5E、カテゴリー6が良い
個人向け普及帯の1Gbpsを考慮すると、LANケーブルの規格はカテゴリー5E(Cat5e)、カテゴリー6(Cat6)で十分です。
家電量販店ではCat7を前面に押し出して売ってますが、コストをあまりかけたくないようであれば、隅に追いやられているCat6やCat5eのLANケーブルの購入をお勧めします。
また、上記の通り、Cat5eやCat6の従来のLANケーブルで2.5Gbps、5Gbpsの速度を実現する技術が出てきているので、Cat7、Cat8はまだ普及しないだろうと推測しています。
おすすめLANケーブル
私の考えは、Cat7を買うなら同程度または若干安い価格帯で機能性に優れたCat6・Cat5eを購入します。
ポイントは以下2点。
- 取り回しがしやすい極細柔らかめのケーブル
- 使いやすいコネクタ
これらを考慮すると、以下が私のお勧めです。
いずれも極細柔らかめのケーブルで、ツメ折れ防止の仕組みがある製品です。
ちなみに、ELECOM LD-GPYTBUシリーズは、個人でも仕事でもお世話になっています。
- Buffalo BSLS6SU2シリーズbuffalo.jp
まとめ
そんなわけで、今回のまとめです。
- 個人利用で、10Gbps対応のLANケーブル(Cat7、Cat8)はまだ早い。
(2018年7月現在) - 10Gbps対応のLANケーブルを買うくらいなら、Cat5e、Cat6の中で使いやすいLANケーブルを購入した方が良い。
- そのうちCat5e、Cat6のLANケーブルで2.5Gbps、5Gbps対応の無線ルータが出てくる(と、くやは個人的に推測
個人用でLANケーブル購入を検討する場合は、このような部分も考慮すると良いですね。
ではでは。